トナカイ V1 AUDJPYとは?
気がつけば随分と長い付き合いになってる
raccoやWhite Bearのシリーズの新作です。
これまで作者のラッコさんは、
割とスキャルピングEAをメインで作成してこられてましたが
今回は、トレンドフォローのロジックを組み合わせた
複合型のEAとなってます。
スイングトレードとスキャルピングの融合というと
いかにもどんな相場でも通用しそうなイメージが生まれやすく
私も初心者の頃は、良くそういうのを探したものですが(^^ゞ
今考えれば、
そんな都合の良い物が有る訳は無くて、
トレンドが強く出る時にスキャルピングがヤラれ、
レンジ相場でトレンドフォローがボロボロにヤラれる・・・
というパターンが多かったものです。
ですが、流石、スキャルピングの雄、
White Bearの作者さんだけ有って
今回のは、ひと味違う出来映えだと思います。
複合ロジックの仕組み。
説明のページにもあります通り、
言ってしまえばシンプルな考え方です。
トレンドフォローがエントリーしている時に、
トレンド方向へ逆張りでスキャルピングを行う、
という物です。
元々、White Bearシリーズは
30分足のトレンド方向へ逆張りで入るスキャルピングですので、
そのトレンド判定ロジックを使ってトレンドフォローもしてしまおう、
という感じでしょうか。
大きな特徴は、
それぞれが単独では動かない、
という安全策が入っているという事ですね。
トレンドフォローがエントリーする、
というトリガーが入らないと、
スキャルピングのロジックも動きません。
↓
こんな感じで、
1つ目のトレンドフォローがエントリーした後、
スキャルピングのロジックが最大で2つエントリーされます。
最大で同時に3つポジションを持つ、
という事ですね。
この1つめのトレンドフォローが決済に掛かるまで、
逆張りスキャルピングはチャンスがある度にエントリーします。
また、トレンドフォローのロジックは、
トレーリングストップを併用して利益を確定しながら粘るので
↓
この様に相場に上手くハマれば、
トレンドフォローが決済するまでの間、
スキャルピングがコツコツと15pips程度の利益確定を積み上げ、
最後にトレンドフォローも大きな利益を積み上げる事が出来、
↓
ワンセットのトレードで得られる利益が
相当、大きな物になる可能性があります。
※上記の場合、191.25pips確定の間に15pipsの決済が9回有りました。
3ポジションエントリーした直後に大きく下落すると
一気に100pips以上の損失となる事があります。
もっとも、
ただでヤラれるのではなくて、
決済後に追い打ちのポジション(黄色の矢印分)を取ることが多く、
差し引きで損失を小さく抑える工夫もされています。
こういうことが、
最大ドローダウンの小ささに貢献しているのでしょうね(^_^)
最大の弱点。
公式バックテストでも
一年平均約1000ドルほどの利益で、
最大ドローダウンは500ドルを切っているという
バランスの良さがメリットですが、
1つ大きな弱点というか、
注意点があります。
4年間で総トレード回数が550回となっています。
一年平均で138.75回。
一年の営業日を260日としたら
一日平均5.33回のトレード回数ですので
二日に一回くらいのペースでトレードが有るかの様な印象ですが
実際は、
上記の通り、一回で最大3ポジションを保有しますし、
トレンドが出ない限り出番もありません。
つまり、
出て来ない時は全く出て来ない
という低頻度のEAとなっています(^^ゞ
ちなみに2013年1月から11月までのバックテストでは、こんな感じ。
↓
今年の7月と10月は全く出番がありませんでした。
期間中のトレード回数は55回でしたが、
実際の出番は、かなり偏っています(^^ゞ
1ヶ月平均で1セット有るかどうか?
という感じかもしれません。
とにかくポジションが無いと不安、
と言う方には全く向いていないかもしれません(^^ゞ
逆に、堅実派の方には、
この良さが伝わるのでは無いでしょうか?
私としては、
ユーロ円とかポンド円など
他通貨ペアでの併用をしたいと思いますが
出してもらえませんかね?(^_^)
トナカイ V1 AUDJPYについてはこちら。
今日も最後までおつきあい頂きまして
誠にありがとうございましたm(__)m