多くの方には
どうでも良いお話ですが
「通常よりも3倍速い」
という言葉に
胸を躍らせた少年時代を過ごしました。
分かる人には分かる
「赤い奴」
のお話ですが
大人になってから
「それは物理的に無理」
という事に気づいた後でも
この神話には
妙な説得力というか
魔力があります。
実際には、
速度が3倍になると
運動エネルギーは9倍になりますし
そもそも、
時速100キロに対して
時速300キロ、
時速300キロなら
時速900キロという事ですから
仮に、新幹線に
「赤い奴」が導入されたとしても
時速900キロなんて
物理的に無理です。
あくまでSFですから
どんなイノベーションが生まれた設定か?
というのは分かりませんが
そんな速度が出せるなら
他の奴も出してやれよ、
という事になりますし
昨日のお話にも繋がりますが
極度なスピードアップは
相応のリスクを伴います。
ですが、
こちらは「通常よりも4倍速い」
というのを売りにしています。
↓
技術的なお話になりますが
データを保存したり
Windowsを動かしたりする為の
主とする記憶装置を
通常のサーバーでは
ハードディスクドライブとしています。
今でも
多くの家庭用パソコンは
このハードディスクドライブ
略して「HDD」を使っています。
構造は結構単純で
昔懐かしいレコードプレーヤーと
基本的な概念は同じです。
回転するディスクに対して
針を使ってデータの読み書きをしています。
回転速度や
単位あたり面積なんかによって
読み書きの速度が変わってきます。
大きな円盤よりも
小さな円盤の方が
データ量が小さくなりますが
大きな円盤を高速で回すのは
小さな円盤の方に比べて
相当な困難を伴います。
なので、
同じデータが入るなら
円盤は小さい方が有利となります。
結果、
より小さな円盤に
より大量のデータを入れる様にして
より高速に回転させる
という技術の結晶が
HDDという奴になります。
一方、
スマートフォンなんかは
メモリーを使う仕組みになっています。
メモリーについては
多くの方がご存じの
SDカードなんかと同じ、
という意味合いです。
SDカードとは関係無いのですが
「Solid State Drive」
略してSSDという名前になっています。
無理に日本語に訳すると
固体の状態の駆動装置
という感じでしょうか?
実際に使ってみると
あっという間に
データの書き込みや消去が出来ます。
それは、
何も回転しない
という構造が有利に働いている訳ですが
容量を増やす
という部分については、
まだHDDに一日の長があります。
とはいえ、
技術の進歩も早くなっていますし
データなんて
クラウドに保存してしまえば良い
という考え方も一般的になってきたので
以前ほど大容量が必要なくなってきた
という世の中にもなってきました。
なので、
このメモリーを使うことで
より高速に読み書きを行う
という流れになってきてまして
家庭用パソコンでも
アップルのiMacなんかを筆頭に
最初からHDDを使っていない
というものも増えてます。
これ、
一度体験してしまうと
もうHDDには戻れない!
と思うほどの動作速度を発揮しますので
普及が進みつつありますし
SSDの価格もだいぶん下がってきました。
で、このSSDを搭載したVPSが
この度リリースされましたよ、
というお知らせがこちらです。
↓
実際の動作速度については
回線速度なども大きく影響しますから
一概に「4倍」とは行きませんが
少なくとも
データの読み書きについては
実際、それくらいの速度差が有りますので
何もしないよりは
遙かに快適になる、と思います。